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T.I.P OPEN COLLEGE vol.3カメラの話をしよう 「一眼レフカメラの話」を聞いてきました。

東京・京橋にあるT.I.P_72Galleryで開催された,「一眼レフカメラの話」セミナーに,参加してきました。

「カメラ」全般についていろいろな角度から話をしていこうという試みのトークイベントの第3回目です。
第2回目の記事はこちら

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今回は,小川さんのご都合がつかなくなったということで,急遽,PHaTPHOTOや,ポートレート専科,御苗場総合プロデューサーと,超売れっ子の写真家,テラウチマサトさんが,司会役として参戦。

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これから名古屋に出かけるというテラウチマサトさんが司会役ということで,前回とはまた違った雰囲気で,始まりました。会場の皆さんからも,喜びのどよめきが。
で,いきなりテラウチさんが,湯浅さんに,「リコーはどうしてデジタル一眼レフを出さなかったの?」という質問。

端折っちゃうと,「お金と時間がかかるので難しかったのだけれど,ペンタックスを買収したことにより,結果的に実現した…,でもペンタックスリコーだとむにゃむにゃ…」

コンパクト,ミラーレス,デジイチとある中で,テラウチさんは,戦う道具として「デジイチ」が必要なモノだとおっしゃっていました。モデルさんを撮るには,小さなカメラだと盛り上がってくれない。クライアントにも,わかってもらえない。持っているカメラで,判断されてしまうこともある。
大きさと形と音でインパクトを与える一眼は,それだけで存在意義があるのだとおっしゃっているかたわら,近所の八百屋にスーパーカーで行く必要は無いよねと,使い分けについても言及されていました。

僕自身,メインで使っているGXRですが,このカメラはコンパクトで高画質なところから,日常のほとんどの被写体をカバーできる「デキルやつ」ですが,やはりデジイチの様に,ポートレートでパシャパシャ撮りまくるという芸当はちょっと難しく,どちらかというと趣味向きな感じです。

なので,「今日は撮るぞ!」というとき,運動会やハロウィンのパレードなど,シャッターチャンスを逃したくないときは,デジイチを選択しています。
カメラの2台,3台持ちは,もう,当たり前ですよね

撮りたいシーンや被写体によってカメラを変えるというのが,僕も正解だと思います。

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後藤さんは,デジイチの光学ファインダーこそ,一眼レフである存在価値とおっしゃってました。
「覗く」「集中する」
うん,これもわかります。

光学ファインダー(OVF)に対して,電子ビューファインダー(EVF)では,どんなに高性能になったとしてもタイムラグがどうしても出てしまう。でも,できあがりに近い絵が見られるというメリットもある。

忠実さのジレンマ。うーん…。

ミラーレスの弱点は,「スピード」
これでは,テラウチさんのいう「戦うカメラ」にはなり得ない。

一眼レフを選ぶ理由は,また豊富なレンズ群にもあるとのこと。
まぁ,これは,ミラーレスが増えてくれば,専用レンズも増えてくるので,今のところの話かもしれません。

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湯浅さんは,「何を撮るか決めていないのなら,一眼レフを使う必要はないのでは」とおっしゃってました。
GXRの高画質は,センサーの大きさにも寄るところがあるので,小が大を兼ねる場合もあるなぁと僕も思います。

カメラを戦わせる場合は,やはりプロのモデルの撮影や,スポーツ写真,報道写真などの,高いレベルの結果が期待されるシーンですね。でも,舞台や音楽会では,大きなシャッター音は響かせたくないという要求もあります。
これは,カメラメーカーによって,かなり考え方が違うようです。

AFの速さについては,ミラーレス(ノンレフレックス)でも,デジタル一眼レフ並,あるいはそれを越えるスピードを実現しているカメラも出てきていますが,実際のところ,フィルムカメラのAFの速さにはまだ追いついていないのだそうです。

えー?!そうだったの?
って,感じですよね。

ってことは,まだまだ早くなる余地がありそうです。

後藤さんからは,ダブルズームキットについての問題発言がありました(笑)。
えー,そうだったの?と,かなり衝撃を受けましたが,自主規制しておきます。

一眼で撮る時と,ミラーレスで撮る時の,ファインダーを覗く以外にも,感覚の差があるという話も出ていました。両方のカメラをもっていると,同じレンズを装着できたとしても,たしかに,ちょっと撮るスタイルとかは変わってきますね。

お子さんの晴れ姿を残したい運動会などでは,普段ケータイで撮っているヒトは,コンデジで,コンデジを普段使っているひとは,デジイチにと,意識的に使い分けをするひとが増えてきてはいるようです。
まぁ,運動会だと,圧倒的にビデオの方が多いようですが,撮りっぱなしも多いんじゃないかなぁ。

「残したい画質」については,少しずつ意識されるようになってきたのかもしれませんね。

で,出演者に突き刺さるような質問をさらっとして,お客さんの気持ちも盛り上げてくれたテラウチマサトさんは,新幹線の時間があるので,ここで退席。

かわって,引きずり出されてしまったのが,たまたま聴きに来ていらした写真界の重鎮田中長徳さん。

Facebookで参戦予告をちょうど見ていたのですが,テラウチマサトさんの場の切り上げ方,バトンタッチのうまさ,いやぁ,感心しました。

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ええ,もう,ここからは「チョートク・オンステージ」でしたね。
笑わせてくれること,湧かせてくれること!

なんとチョートクさんは,デジタル一眼レフを持ってないんだそうです。
デジイチで写真を撮るように頼まれるときは,「レンタル」だそうですよ。

おうちにあふれる位持っているカメラは,ほとんどがフィルムカメラなんでしょうね。
ちょっとビックリしました。
でも,湯浅さんがいるからか,ちょっと配慮して普段は,CX5を使ってるんだと,しきりにアピール。

プロに撮られ慣れている人は,やりにくいのだそうです。
ワザとそのクセを壊すように,いろいろと工夫されているようですよ。

フィルムは,「神が作った」という絵が撮れることがあるそうです。
プロでも狙ったとおりにいかないというか,それ以上のモノが撮れたときは,「神」的なものを感じるというのも面白いですね。

自らを,「上田馬之助」似とおっしゃるチョートクさんは,場外乱闘をみんなが期待していたところが密かにあるのではないかと思いますが,マシンガントーク以外は極めて紳士的で,パイプ椅子を手に持つようなことも,誰かが止めに入ることもなく,一眼レフの話を越えて,自らの宣伝もちりばめつつ,会場全体を魅了したところで,時間終了と相成りました。上田馬之助さんは残念ながら亡くなってしまいましたが,チョートク先生にはいつまでも元気でいて欲しいですよ。

先が読めないトークショーって,面白いですね。

今回は,前回とまた違った展開で,さらにざっくばらん,書かない方がよさそうなこともたくさん(笑)。
いや,僕がそんなことを気にする必要は無いのだけれど,気になるひとは,やっぱり聴きに来て欲しいなと思いますよ。

だって,こんなスゴイ人たちが,目の前でぶっちゃけ話をするなんて,イベント他にないでしょ。

第4回目のトピックはまだ決まっていないようですが,予定が合えば,また聞きに行きたいな。

というわけで,スピーカーの皆さん,スタッフの皆さん,ありがとうございました。
参加者の皆さん,次回は,セミナー終了後の場外乱闘(?)もぜひ。

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