リコーフォトギャラリー「RING CUBE」8Fギャラリー休館
「RING CUBE」8Fのフォトギャラリースペースが,2012年8月1日より休館するとのこと。
「休館」であって,「閉館」ではないのが,せめてもの救いだが,今後の写真展は「ペンタックスフォーラム」にて開催していく予定とのことで,銀座の一等地で,最も気軽に入れる写真ギャラリーがなくなるというのは,写真文化にとって,大きな痛手となるのではないだろうか。
PENTAXを買収する前のリコーの立場は,こうだった。
「写真を愛する皆さまへ」(CP+ 2010のRICOHブースにて)
「よい写真は,時間経ても感動が薄れず,むしろ,より強い力が宿ってくるものだ」
「カメラメーカーとして,提供できる価値の本質的な部分を,いつも大切に考えていきたい」
「小さなカメラを持ち歩くだけで,誰もが気軽に楽しめる,誰もが創造者になれる。そんな写真の楽しみ方を,これからもリコーは提案していきたいと思っています。」
リングキューブでの写真の展示は,いつもこれを感じさせてくれるものだった。
が,今度のアナウンスは,どうだ?
"PENTAX RICOH IMAGING"であって,"RICOH PENTAX IMAGING"ではないからかもしれないが,新宿を残して,銀座を捨てる選択は,リコーのカメラユーザー以外でも,理解しがたいのではないだろうか。
RICOHがPENTAXを買収したのに,この件が,PENTAX側の主導で決められたのだとすれば,とても残念でならない。
僕は,リコーのカメラも,ペンタックスのカメラも,どちらも同じように長く使ってきている。
ペンタックスフォーラムのギャラリーが悪いというわけではない。が,銀座四丁目交差点のあの丸いビルの上に,写真ギャラリーがあるというありがたみは,経済効率など経営上の理由から,価値がないものと判断されてしまったのだろうか?
展示方法にも工夫を凝らして,夏休み期間は子どもも大人も喜ぶような写真展示があったりと,時には尖ってたり,時には親しみやすかったり,勉強になったり,楽しかったり…,こんなギャラリーは,他にないではないか。
ふらっと立ち寄って,思いがけず素晴らしい写真に出会えたことも数知れず…。リングキューブは,安心して人に勧められる写真ギャラリーだった。
それを休館だなんて…。
いや,もしかしたら,8階のスペースを,もっと写真文化育成のための,有効な場所にする計画があるのかもしれない。でも,できたら,あのギャラリーは,これまでのギャラリーのまま続けて欲しいんだよなぁ。
今回の件で,ブランドイメージが下がることは避けられないし,これがカメラ作りまで影響しないことを切に願う。
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