「力業」と思いつつも,これもサイバーショットなんだよね。ソニー・DSC-RX1
ソニーから,なんと!35mm判フルサイズセンサーを搭載したレンズ一体型デジタルカメラ「サイバーショットDSC-RX1」が出ます。
「サイバーショットDSC-RX1」は,大きな1型CMOSセンサーを搭載したプレミアムコンパクトな「サイバーショットDSC-RX100」の上位モデルなのだそうです。
DSC-RX1は,コンパクトでは初の35mm判フルサイズセンサーが,組み込まれています。
フルサイズのセンサーというのは,ハイアマチュアやプロ向けのカメラに搭載されているAPS-Cよりもさらに大きなセンサーです。フィルムカメラで一般的だったフィルムの大きさと同じサイズだと思って下さい。
一般的なコンデジのセンサー(1/2.3型センサー)の面積比で35倍広いセンサーサイズです。
大きなセンサーは,ボケ味だったり,画質だったり,光をしっかり受け止められるメリットがあります。フルサイズのセンサーが搭載されているカメラは,レンズ交換式の一眼レフが多いのですが,これは,レンズ固定式のコンパクトカメラのジャンル分けになります。
もう,こうなると,コンデジのジャンルも何が何だかわからなくなりそうですね。
傾向としては,コンデジにも大きなセンサーと明るいレンズを乗せて,他のコンデジと差別化しようという動きはかなりハッキリしてきましたが,まさか,35mmフルサイズとは…。「力業」のような気もしますが,すごいですね。
DSC-RX1に搭載されているのは,有効画素数約2,430万画素のCMOSセンサー。
ソニーがセンサーを作っているから,他社に先駆けてこういうものを発表できるんだよな,と思いつつも,よくもまぁ,このサイズ(約113.3×65.4×69.6mm)のカメラに,フルサイズセンサーを入れてきたなぁと,ビックリしています。ちなみに,DSC-RX100のサイズは,101.6 x 58.1 x 35.9mm。ま,やっぱりそれなりに大きいですね。でも,RICOH GXRにA12 50mmのユニットをつけたときのサイズが,113.9mm×70.2mm×77.1mmなので,扱いにくい大きさというわけでもありません。 GXR A12 50mmのユニットは,APS-Cサイズのセンサーですからね。
サイバーショットDSC-RX1に与えられたのは,フラッグシップに相応しいカールツァイス「ゾナーT*」 35mm F2 の大口径単焦点レンズと,高速・高画質処理を可能にする最適化した画像処理エンジン “BIONZ(ビオンズ)”を搭載。
レンズ固定式のカメラと,一眼のようなレンズ交換式のカメラの違いは,後者があらゆるレンズを搭載したときに性能を発揮できるように設計しなくてはいけないのに対して,RX1など前者は,そのレンズに対してのみ,最高性能を発揮できるようにすればいいというもの。
つまり,レンズとセンサーと画像処理エンジンのベストな組み合わせで作れるのが,レンズ固定式のカメラの大きなメリットです。
被写体までの距離は,通常24cmから。マクロモード時で約14~29cmまで寄れます。
35mmの標準レンズなので,お料理なども美味しそうに撮れる距離ですね。
液晶モニターは見やすくキレイな「WhiteMagicディスプレイ」で,3型約122.9万ドット。
DSC-RX100のものと同等のようです。
「サイバーショットDSC-RX1」は,手ぶれ補正機能もついていないので,使う人を選びそうなカメラではありますが,フルサイズということで考えると,同時に発表された同じくフルサイズセンサーのレンズ交換式一眼レフの“α”Aマウント最上位機種“α99”と悩みそうですね。「サイバーショットDSC-RX1」の価格は,25万円前後とのこと。RX1にEVFとサムグリップのオプションをつけるとα99のボディの価格を超えそうです。
発売は11月16日。
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