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アンリ カルティエ=ブレッソン写真展「こころの眼」をみてきた。

シャネルは,いつも,とても素晴らしい写真展を開いてくれます。

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アンリ カルティエ=ブレッソン写真展
こころの眼 L’Imaginaire d’après nature

会場:シャネル銀座 4F・ネクサス・ホール(NEXUS HALL)
会期:~2013年2月10日(日)

良い写真というのは,いろいろと定義はあるのだと思いますが,あまり難しいことを考えずに,「心が動かされること」,「なにか心に残ること」,あたりが,良い写真なのではないかと思って,いつも写真をみています。

アンリ カルティエ=ブレッソンの写真は,彼の名前を知らなくても,きっとどこかで見たことがあるはず。
心に残っている写真に,いつのまにかなっているはず。

そんな写真がネクサスホールで,54枚も見られます。

アンリ カルティエ=ブレッソンは,第二次世界大戦の捕虜,脱走,地下組織,ジャーナリスト,映画監督,写真家,マグナム・フォト設立と,ものすごい経歴を持ったヒトなのですが,
「写真は,目もくらむような瞬間を止まることのない永遠の流れから切り取り,捕らえるギロチンの刃である」と言っているように,一瞬を捕らえた作品に,見ているこちらも,ぐいぐい引き込まれます。

ちょっとしたユーモアを感じさせるもの,時代を切り取ったもの,地域の特徴を捉えたもの,アンリ カルティエ=ブレッソンでしか,たぶん,写真にすることができなかったイメージを,堪能することができます。

「無意識の混沌」,「私的な偶然の技法」,「目もくらむほどの光」
眼は混沌とした現実の中から被写体を捕らえ,カメラは眼が下したその判断をフィルムに焼き付けるだけ。

頭と眼と心を同じ視線におくこと。

彼の言葉を頭に刻み込みながら,写真を見ると,なんだか,少し見えてくるものがあるような気がしてきます。

「被写体がもたらす感動と形状の美しさを記録する」

幾何学的な被写体の並びや配置,構図,計算され尽くした結果,捕らえるべき瞬間を待って,撮られた写真なのだと思います。

写真は撮るばかりじゃなくて,時々,インプットしてあげないと,いやぁ,アンリ カルティエ=ブレッソンと同じ写真なんって,絶対撮れっこないけど,いつか,何か心に引っかかっているものが,目の前のイメージとして現れたときに,心ゆくまで,シャッターを切ってみたいなと思うわけです。

写真が好きな人なら,オススメの写真展です。
ぜひ。

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