FUJIFILM X20で,料理写真を美味しそうに撮るためのステップ
自分のカメラやスマートフォンで「料理を美味しそうに撮りたい」というニーズは,かなりあるようです。
僕自身もライフログのように,食べたものをかなり写真として記録していますが,できれば撮ったままではなくて,一手間かけて,見た目を美味しそうに仕上げて公開するようにしています。
カメラで撮ったままというのは,自分の目のフィルターが入るので,フォーカスさえ合っていれば,満足できてしまうのですが,その料理を見たことがないヒトがその写真を見たときにどう感じるかというのは,あまり考えることなく,FacebookやTwitterなどのSNSや,食べログなどで公開されている写真を多く見かけます。惜しいですよね。
ホントに美味しいお料理なら,見た目も美味しそうに撮れる,あるいは仕上げると,より,その瞬間の感動や感激を共有することができるんじゃないかと思ってます。
ま,前置きはこの辺にしておいて,今,お借りしている「FUJIFILM X20」で,ちょっとそんなことを考えながら,「撮って出しJPEG」で,美味しそうに見える写真を撮ってみました。以下の写真は,すべて「撮って出し」のJPEG画像です。
ステップを追ってみます。
まずは,ごく無難に,「アドバンスト SR オート(SR+)」で。
この「アドバンストSRオート」は,前機種のFUJIFILM X10では,「EXRモード」だったところです。
「アドバンストSR AUTO」は,主要被写体の検出に加えて動きの有無まで判断し,フォーカスや露出値,ISO感度などの設定を自動で最適化する機能です。64シーンからカメラが自動で設定を行ってくれるので,とりあえず「SR+」は,保険として撮っておくのがいいと思います。
この料理は,サイゼリヤの「パンチェッタと若鶏のグリル」ですが,前回,FUJIFILM XF1を使っているときに,ちょうどこの席で,同じようなことをしています。なので,照明は,LEDです。
なので,XF1に比べると,オートホワイトバランスが,かなり進化しているように思います。
ただし,SR+だと,露出の補正もできないし,フィルムのシミュレーションで選べる項目も少ないので,プログラムモードで撮ってみます。
プログラムモードで,「ビビッド(Velvia)」
フィルムシミュレーションで「Velvia」に設定すると,彩度が上がって,メリハリのある階調表現になります。前の写真のSTD(PROVIA)と比較するとわかりやすいですね。
ただ,ここまでの3枚を見ると,なんとなく黄色かぶりしているようにも見えて,今ひとつ,美味しそうに見えません(当社比(笑))。
なので,XF1の時にも使ったワザ,「ホワイトバランスのカスタマイズ」をしてみます。
今回は,白いお皿ではなかったので,テーブルに置いてある紙ナプキンで,「白」を設定します。
カメラ背面の「WB」ボタンで,ホワイトバランスの設定メニューを開いて,その中にある「カスタム」を選びます。で画面の指示に従って,白い紙ナプキンをなるべく均一な明るさになるようにしてシャッターボタンをおして,設定終了。けっこう簡単です。
で,
こんな感じに,かぶっていた色がとれて,美味しそうになってきました。
さらに,FUJIFILM X20は,ホワイトバランスを,自分の好きな色味に調整することができる機能がついています。それが「WBシフト」です。
カスタムホワイトバランスでさらに「OKボタン」を押すとと,「WBシフト」モードに入って,画面を見ながら,色味を調整することができます。この写真では,R4,B-2に色を調整しています。
Google先生に探してもらった世の中に出まわっている「パンチェッタと若鶏のグリル」の画像と比べると,どんなもんでしょ?
ホワイトバランスの調整は,ちゃんとしたカメラなら,他のメーカーのものでも設定項目が見つかるはずです。お料理写真を美味しそうに撮るためのステップというよりは,慣れてしまえば,ほんのひと手間です。RAW現像するほどではない,気軽な料理写真をJPEGで撮るときに,知っておくと便利です。
まぁ,欲を言えば,この後,SNSにアップロードできるような機能がFUJIFILM X20にもついていると便利なんですけれどね。FinePixシリーズのデジカメにはついているので,「Xシリーズは,そこまでデジカメに近づけたくない」という思いはあるのかもしれませんが,次期機種では,検討して頂ければ幸いです。Eye-Fiには対応していますが,僕は,あまりEye-Fiとの相性がよくないようなので,カメラとスマートフォンがつながる機能はぜひ欲しいといつも思ってます。
実写レビュー,続きます。
<PR>
カメラ選びや,写真がちょっと上手になるお手伝いをしています。
マンツーマンの写真教室を始めました。
初回は,無料で,お試しができます。
というわけで,
ぜひ,このレビューを「みんぽす」で評価してください。
(「みんぽす」の使い方)
FUJIFILM デジタルカメラ X20B ブラック 1200万画素 2/3型EXR-CMOSII F2.0-2.8 広角25mm光学4倍ズーム F FX-X20B(amazon)
FUJIFILM デジタルカメラ X20S シルバー1200万画素 2/3型EXR-CMOSII F2.0-2.8 広角25mm光学4倍ズーム F FX-X20S(amazon)
FUJIFILM デジタルカメラ X20S X20B シルバー&ブラック1200万画素 2/3型EXR-CMOSII F2.0-2.8 広角25mm光学4倍ズームのショップ比較・価格検索・在庫チェック(楽天)
【メール便送料無料】 エツミ プロ用ガードフィルム E-7199 フジフィルム X100S/X20 専用(楽天)
| 固定リンク
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- 全てがプレミアムな「銀座焼肉 seigou」(2024.03.11)
- 上質な空間で最高の焼肉ディナー。六本木「PONGA PREMIUM」 (2023.11.19)
- 圧巻の炙りの大トロ!「五反田 鮨まつもと」(2023.09.12)
- 匠の技をたっぷり堪能できる「天冨良 麻布よこ田」恵比寿ガーデンプレイス店(2023.06.11)
- 東京で美味しい日田焼きそばを食べたければ,ここ!「 博多小皿鉄板 べっぴんしゃん 」(2023.05.26)
「携帯・デジカメ」カテゴリの記事
- 骨伝導方式の聴覚補助器「ETEREO H+」短期インプレッション(2018.05.05)
- 【楽天市場】「クレール・オンラインショップ」からの注文内容確認メールにご注意を!(2018.03.22)
- 晴海線(晴海~豊洲) 開通!2度と撮れない写真を撮ってきた(2018.03.11)
- 「学ぶ」が支える健康習慣。「健康第一」・「学ぶ」タスク 【 PR 】(2018.03.13)
- EPSON PULSENSE PS-600Bの調子が…(2018.02.23)
「写真教室」カテゴリの記事
- 見ている色,伝えたい色,伝わる色(2018.01.08)
- FUJIFILM X70と,中秋の名月で遊ぶ。(2017.10.05)
- 鰻で,マクロの練習 AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED(2017.09.23)
- Photoshop CCで,濃霧もはらすことができるか?!(2017.08.23)
- どちらがお好きですか?(2017.08.15)
コメント
ホワイトバランスはカメラ任せで軽視しがちですが、ここまで見た目の美味しさが変わってくると、今後は気をつけなくちゃって思いました。特にGoogle画像検索との対比は説得力が素晴らしかったです!
投稿: 丁稚 | 2013.02.28 09:59
丁稚さん,嬉しいコメントをありがとうございます!
Flickrでもfav,感謝です!!
FUJIFILMの色,僕は好きなんですが,特定の光源に対しては,デフォルトのままではまだちょっと,一手間必要な気がします。でも,コンデジで,この写りとボケ加減,すごいですよね。
Google検索で出てきた写真については,世の中に美味しそうな写真が増えるように,地味に喧嘩売ってます(笑)。下品で,すみません。
投稿: HAMACHI! | 2013.02.28 10:40