コンパクトを越えたプレミアムコンパクト!FUJIFILM X20実写レビューまとめ
コンデジでローパスフィルターレス構造,光学ズームファインダーに情報もオーバーレイ表示できるFUJIFILM X20を,約1カ月借りて,2000枚以上,いろいろなシーンやシチュエーションで撮影してきました。
○ファーストインプレッション
○料理写真のTIPS
○梅の花とアドバンストフィルター,フィルムシミュレーション,高速度撮影,高速AF
○旅行スナップ(ひなまつり)
○海と逆光
○工場夕景・夜景,猫有り
○営業終了した駅と街
○「点像復元処理」検証
○モノクロとフィルムグレイン処理
○商業施設と夜景
○ブロガー的ミラーレス一眼との比較
○FUJIFILM X20の外観とスペック
○花見
とまぁ,このカメラだけでも10本以上も書いてます。
ってことは,面白いカメラなんですよ。
書かせるというか,撮らせるというか。
なので, 現時点での評価を,最終実写レビューとして,まとめてみましょう。
良くも悪くも,このサイズです。
X20をコンパクトと呼んでいいのか,ちょっと迷うくらい,大きいんですよね。
重さもずっしり。安定した撮影の助けにはなりますが,一眼のサブ機としては,ちょっと大きくて重い。
まず,結論から。
このサイズと同等のミラーレス一眼もあるので,このカメラ然としたデザインが好きなら買いです。
ダイナミックレンジも広くて,好みの明るさに瞬時に変えられます。
レンズは,F2.0~F2.8 28-112mmと望遠端でも明るいズーム。
レンズを回すことで,電源が入ります。引っ張って回す方式のXF1より軽快に使うことができますね。
ただ,スリープモードがあるのか,ときどき,レンズを回しても電源が入らないことがありました。もう一度やりなおすと,問題ありませんでしたが。
手ぶれ補正も良く効きます。
フラッシュの光量も十分。
センサーのローパスレス構造と新開発2/3型 12M X-Trans CMOS IIは,起動もオートフォーカスも早く,リズム良く撮り続けたいヒトの期待にも応えてくれます。
ただし,旅行に持って行くのなら,もう一本,電池が必要です。
夢中になって撮っていたり,背面液晶を連続使用すると,とくに電池の消耗が早くなるようです。
「あともう1枚」が撮れなくて,ほぞをかんだことも何回か。
操作性については,「どうせなら,レンズのリングに,絞りもつけちゃえばよかったのに…」と思うことがしばしば。
でも,そこまで難しいカメラには仕上げたくなかったのかもしれません。
1cmまで寄れるスーパーマクロ,通常マクロ,通常ズームと,3種類使い分けられるのですが,マクロ撮影時は,パララックスなどがあるので,光学ファインダーはあまり役に立たないのですが,お料理写真などを撮られるヒトは,あまり光学ズームファインダーは使わないかもしれませんね。
困ったのは,ズームレンズの撮影範囲。
望遠で遠くのものをグッと近づけて撮影するというのには,ズームレンズが便利なのですが,マクロの範囲では,ズームレンズを「その画角で切り取る」という使い方をします。が,より狭い範囲を切り取りたいと思ってズームさせるとAFが合う範囲を超えているのか,とたんに合焦しなくなります。もう少し,ズームとマクロの連携がとれるようになるといいなと,切に願います。
例えば,
こんな感じに,寄ると,カメラの陰が写り込んでしまう場合。
これは,料理とカメラの距離をあけて,ズームしてほぼ同じ画角にすると,
こんな感じに,カメラの陰が入らないようにできるのですが,FUJIFILM X20の場合思った以上に離れないと,これができません。
これを回避する策としては,とても優れている富士フイルムの超解像ズームで2倍の画角にするという手と,XF1の時も使いましたが,アスペクト比をスクエアにして,
料理専用の設定を記憶させるようにしました。
もう一つある記憶できるエリアには,モノクロームを設定しました。
オートホワイトバランスは,FUJIFILM XF1よりかなり優秀になっています。LEDに対する補正も,かなり改善されているように思います。
画質は,このクラスのセンサーサイズ(っていっても同じサイズなのはFUJIFILMしかありませんが)を遙かに超えています。
個人的には,JPEG撮って出しの画像で,十分だと思ってます。
こだわる人は,RAWで写真を撮った後にいろいろと触るのもアリだとは思います。
まぁ,後でRAW現像するよりも,現場でWBシフトなどを使ったりして,自分の欲しい色やイメージを作り上げていくのも楽しいですよ。
あとは,その場のライブ感を伝えるために,他の機種ではできるWiFi機能もつけてもらいたいなと思います。今のままの金属筐体では無理かもしれませんが。
ローパスレス化で気になるモアレもほとんどわからないし,すっきり,くっきり。
いわれなければ,一眼で撮ったの?と思われることも多いと思います。
ミニチュアもぼかせる場所を設定できると,もっと楽しくなるのにと思いつつも,
ズームすればいいことに気がついたり(笑)。
で,低感度の写りは十分なのですが,ISO400を越えた辺りから,けっこうな量のノイズが出てきます。
「写らないより高感度で」ということなんでしょうね。
雲がとっても印象的でドラマチックになる「ダイナミックトーン」
ま,できれば,アドバンストフィルターを,次々と選ぶときに,階層が深すぎて,手間がかかるところを,次機では,なんとかしていただければなと思います。Q(クイックメニュー)を使うという方法もあるけど。 →Q(クイックメニュー)からアドバンストフィルターを連続的に選ぶことはできませんでした。
で,
ぜひ,試してみていただきたいのが,低感度ISOでの夜景撮影。
当然,三脚などで固定する必要があるのですが,
ライトアップのライトが桜のフィルターを通して,建物を映えるものに。
写ることを重視したい時は、SRオート。
撮ること、写りにこだわる時は、Pモード。
攻めるときは,低感度で。
挑戦を挑んでくるカメラですね,FUJIFILM X20は。
繰り返しになるけど,この大きさだから、もっと撮れて当たり前…というように思われちゃう。
操作性のために、使いやすさのための大きさ,重さっていうのは、エクスキューズだと思うんだよね。
他メーカーなら、この大きさでもっと大きなセンサーを積んでいるものがあるのだから、やはりここは、富士フイルムの頑張りどころ。FUJIFILM X30では,APS-Cサイズのセンサーを積んで,さらにコンパクト…なんて,期待しちゃいますよ。
長期にわたる,レビューを読んでいただき,ありがとうございます。
また,楽しいカメラの貸し出しに感謝いたします。
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というわけで,
ぜひ,このレビューを「みんぽす」で評価してください。
(「みんぽす」の使い方)
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