絶景の鋸山ハイキング（ちょっと体力いるけど）

僕は，千葉県出身なので，どっかで鋸山って遠足に行った覚えはあるのですが，ロープウェイとか，羅漢さまがたくさんとか，保田の海岸とか，その程度の記憶でしか覚えていなくて，それでもなんだか楽しかった記憶があるので，まぁ，学校の遠足って，そういう感じでもいいのかもしれませんね。
いや，僕が記憶が悪いだけなのかもしれないけど。

で，鋸山です。

鋸山は，千葉県の安房郡鋸南町と富津市の境に位置しています。
古くは，石材の産地として栄え，写真のように露出した山肌の岩が，鋸の歯のように見えることから「鋸山（のこぎりやま）」と呼ばれるようになりました。

標高は329.4m。
低いと思うでしょ？

登ってみましょう，有料道路。

金谷方面からは，ロープウェイの方が先に見えてくるのですが，今回は，１２７号線をさらに南下，四本木さんの車で，後ろから，クマデジタルさんの車に煽られつつ，「見せてもらおうか，ヒルクライムの性能とやらを」とBさんのツッコミを楽しみながら，ええ，すごい勾配でしたが，

あっという間にロープウェイの山頂駅が見える駐車場に到着。

第一印象は，「あれ？鋸山ってこんなところだっけ」。

ええ，もう，全然覚えてません。
いつも新鮮でいいですね。

まず，目指すは，「地獄のぞき」。少し登って行きます。

これです。

そういえば，時期はちょっと違いますが，丁稚さんも，ここをファミリーで訪れていましたね。

切り立った岩盤の上から下をのぞき見ることができるスリリングな場所です。
オーバーハングしてる岩の下が，何もないと思うと，ちょっと足がすくみますね。

さらにここまでいくのは，ちょっとヘンテコな岩場を登らなくちゃいけないのですが，

クマデジタルさんに写真を撮って頂きました。ありがとうございます。

で，ここから下を見ると，

こんな感じ。涼しそうです(笑）。

ここから，ちょっと上にある山頂展望台？からは，さらに広々とした風景が眺められます。

トビに注意の看板も。
千葉でも神奈川でも，最近，トビの被害が出ているみたいですね。
けっこう，こっち，見てますよ。

館山方面。安房勝山の沖にある浮島も見えます。

金谷方面。

ちょうど，東京湾フェリーが，川崎方面に向かって，出港したところでした。

日差しが強くコントラストの高い夏の日には，NEX-5Rのリッチトーンモノクロでダイナミックレンジを広げるという手もあります。

いや，ほんと，絶景。

この景色のために，また来たいなと思います。

さて，ここからは，下り。

途中，羅漢さまたちが迎えてくれます。
「おう，東京が2020年のオリンピックの開催地に決まったってな」
「7年なんて，あっという間。俺たちみたいに風化する余裕さえないぜ」
なんて，言ってるかもしれません。

大野甚五郎が，1779年から1798年までの21年間に，門弟27名と 共に生涯をかけて1,553体の石仏を作ったとのこと。

それぞれが，違うお顔をしているので，人懐こい表情の羅漢さまには，ついつい，目がいってしまいます。

「聴いてるよ」
なんだか，適当にセリフをつけたくなります。

ほとんどの石仏は，しっかり囲いでガードされてますが，

顔がなかったり，風化が進んだり，

刻まれた時間の長さを感じます。

自然の緑や植生を楽しみながら，ま，でも下りって，膝にきますね。
どうも，登った分よりずいぶん下っているような気がします。

で，たどり着いたのが，

日本一の高さを誇る磨崖仏（まがいぶつ）の大仏（薬師瑠璃光如来）さま。

確かに，これは，デカイ！
高さは，31mだそうです。

天明三年（1783年）に先ほどの羅漢さまたちを作った大野甚五郎英令が，27人の門徒と岩山を3年かけて彫刻したものが原型だったのですが，その後荒れるに任せて崩壊していたそうです。そういえば，日本寺（にほんじ）の本堂もどこにあるんだか，よくわからなかったなぁ…。
その後，昭和41年に4カ年にわたって修復されました。あ，わりと最近（←えーっ？）。

磨崖仏というのは，自然の岩壁や露岩、あるいは転石に造立された仏像のことです。

なかなか良い横顔をしてらっしゃいます。

放っておくと，また，緑にのみ込まれて，しまいそうです。
拝観料は，大人600円。
その他に，有料道路と駐車場が1000円。
で，良い具合に，スポーツドリンクとか，売ってるんですよね。
これも，この大仏さまが，ちゃんと維持されるなら，喜んで，支払っちゃいます。

お願い地蔵尊

これが，けっこうフォトジェニック。

このお願い地蔵尊は，大仏広場に安置されていて，ここを訪れた人のさまざまな願いを込めて置かれた小さなお地蔵さんに，取り囲まれています。

しばらくここで，涼んで休んだ後，また，車へと向かいます。が，重大な事実に気がつきました。

やはり，僕らは，相当，下ってきてしまったようです。
ここから駐車場に戻るためには，また，さらに登らないといけない。
展望台と大仏の間が、高低差130m。知ってたら，登らなかったか？と問われれば，まぁ，そんなことはないのですが，

いやぁ，これ，キツイわ♡（はーと）。

だって，これ，階段ですか？
ってくらい，キツい勾配が残されてるなんて，誰も思いませんよ。

あらかじめ覚悟ができていて，自然と，風景と，石仏群をじっくり楽しむ時間があれば，まぁ，なんとか頑張れるハイキングコースですね。体力いるけど。夏場は，水分補給，忘れないで下さいね。

とにかく，ロープウェイで来ようが，車で来ようが，鋸山は，歩きます。
こういうきつかった記憶も欠落してるんですよね。良かったのかな…。

景色やコースを考えると，鋸山ハイキングのベストシーズンとしてオススメなのは，秋ですね。
夏はちょっと暑いし，地獄のぞきからの風景がちょっともやっとするし，秋なら，少し温度も下がって，歩くのにもちょうど良さそう。見晴らしも良くなるはずだし，紅葉も楽しめそうです。

で，どうやら，石切場とか百尺観音とか，まだ見てない羅漢さまも，たくさんあるようです。
鋸山のハイキングは，地獄覗きからのパノラマビューと，この大きな大仏さまだけでも，十分ですが，なんとなく，コンプリートしたくなってきました。また，機会があれば，来たいですね。

四本木さん，ｂさん，クマデジタルさん，お疲れさまでした。
誰もせかすことなく，嘆くことなく（笑），おかげさまで，楽しくハイキングができました。
ありがとうございます。

また，ぜひ！

これにて，
電柱，
稲妻，
海ほたる，
未公開動画（笑），
そして，この鋸山ハイキングと，充実した1日の写真日記も，終了。
おつきあい，ありがとうございました。

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