20年度から英語授業は,中学も英語で。教師の負担は?
「英語授業、中学も英語で…20年度から」文部科学省は12日、中学校の英語授業を原則として英語で行う方針を決めた。
高校では今年度から英語で授業が行われているが、生徒に実践的な英語力を身に着けさせるため、より早い段階から実施することにした。指導体制を強化するため、英検などの外部試験を活用し、都道府県ごとに中高の教員の「英語力」を公表する仕組みも設ける。年明けから同省の有識者会議で検討し、2020年度からの実施を目指す。
”指導体制を強化するため、英検などの外部試験を活用し”
ってあるけど,英語の先生は,大変だなと思いますよ。
日本語を使って,英語を教えるのと,英語だけで英語を教えるのでは,相当負担が違うからね。
それでも英語が好きで,英語を教えるのが好きな先生が残ってくれるのであればいいけれど。
いや,何を思いだしたかっていうと,僕が高校生の時に,研修に行っていた英語の先生(当時の担任だった)が,研修から帰ってきて,突然,授業で英語を話し始めたんですよ。
先生が,研修で習ったことを授業で活かすべく頑張っているのはわかるし,同級生たちもざわめきながらもこれを受け入れたのですが,とにかくその時の違和感ったら!
で,その後,2回くらい授業は英語で行われたのですが,特に何かアナウンスされることもなく,また,日本語を使った英語の授業に戻ってしまったんですね。
「ああ,続かなかったんだな」って,高校生ながらに理解しました。
先生は,大変だったんだと思うんですよ。
なので,今回の高校の先生(2013年4月から)に続いて,中学校の先生まで英語で授業をすることになるのは,先生の負担が他の科目の先生に比べて,相当大変になるなぁと。
英検を導入したって,勉強するのは,その英語の先生なわけで,1年間の留学を義務づけるなどして対応しないと,生きた英語を,生徒たちに教えるのは,難しいんじゃないかなぁ…。
質の確保は,どうするんだろうと,まぁ,余計な心配なのかも知れないけれど,先生を育てるための予算だって,潤沢にあるわけじゃないだろうし…。
小学校の英語教育は11年度から,5,6年生で週1回の外国語活動が必修化されています。20年度からは,英語の開始時期を現行の5年生から3年生に引き下げるとのこと。都道府県ごとに中高の教員の「英語力」を公表する仕組みもはじめるとのこと。
日本は,日本語だけで生活できる国なので,実際は,そこから変えていかないことには,生徒の側も先生の側も,かなり違和感が伴うんじゃないかと。高校で英語での授業を導入したことによる現場での効果測定や検証もきちんとされぬまま,導入されていくのは,いろいろと問題がありそうな気がします。
いや,英語の授業を英語でやるなら,他の授業も全部,英語でするくらいじゃないと,日本人が英語を日常的に使えるようにはならないんじゃないかなと。
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