世界遺産ブルーマウンテンズの伝説「スリーシスターズ」へブッシュウォーク
MLA豪州食肉家畜生産者事業団主催の「オージー・ビーフ 元気ポーズ選手権」キャンペーンに応募したところ,ありがたいことにオージー・ビーフを,「シドニーで」食べるツアーに当選しました。
せっかくなので,新しいカメラとレンズを購入して,旅に臨みました。まぁ,少しばかり親孝行のつもりで,父を連れて行きました。旅の副題は「オーストラリア パワースポットを巡る旅」。
前回は,太古の森でユーカリの蒸気をたっぷり吸ったところまで書きましたので,今回はブッシュウォークで,伝説の奇岩「スリーシスターズ」とパワースポットを目指します。
ブルーマウンテンズ国立公園は,西暦2000年,シドニーオリンピックが開催された年に,UNESCOの世界遺産に登録された地域です。そこには広大なユーカリの雨林と渓谷,砂岩による絶景。
「ブルー・マウンテン」の名前の由来は,渓谷をうっそうと埋め尽くすユーカリの木が出す気化した油が,空気を青く染めているから。年間200日くらい天気が悪くて,霧や雨の日には,何も見えないこともあるそうなのですが,僕らが行った日は,ピーカン。とってもラッキーです。その分,紫外線は,Extreme Highで,日本の紫外線の12倍ほどあるそうです。こりゃ,気をつけなくちゃ。
で,シーニック・スカイウェイでたどり着いた先には,ちょっと衝撃的な光景が。
昨年10月の山火事の跡です。「過去45年間で最悪の山火事」だったそうです。
ただ,ブルーマウンテンズの植物たちがある程度成長していくためには,実は,山火事も必要という話もあるようです。日常茶飯事の山火事ではありますが,昨年のは,ちょっとひどかったようで,これから続くブッシュウォークでも,その爪痕が,所々に残っていました。
今回のブルーマウンテンズのツアーは,オーストラリア認定のエコガイドさんと一緒で,いろいろとトレッキングしながら,自然にも親しめる,楽しいツアーでした。
ジャミソン渓谷に広がる雄大な景色。マウントソリタリーとルインドキャッスル。
ユーカリの葉っぱ。
指で擦ると,ユーカリのすぅ〜っとする香りが。
抗菌作用にも優れているそうです。そういえば,日本を出るときは,なんとなく花粉症が始まりつつあったのですが,こちらに来てからは,まったくその症状が出なくなりました。
ブルーマウンテンズは,数億年前は,海底だったそうです。砂が堆積してできた砂岩層と粘土層の連なりで今の土地ができているそうです。植物は,粘土層に生えます。
名前は忘れちゃったけど,真ん中にある棒状のものが,人が棒を持ったように見えることから,これがたくさんある地域では,開発が遅れたという曰く付きの植物。
渓谷の上の方でも,シダやソテツ,ゼンマイ系の植物が見られます。
これは,日本ではちょっとお目にかかれない珍しい木なんです。
木の幹にうねった筋が通っているのがわかりますか?
もうちょっと寄ってみましょう。
「落書き」という意味の「スクリブリーガムツリー」です。
この木の養分を吸い取りながら,移動した幼虫の軌跡が,この模様になっています。虫は飛び立つと24時間以内に死んでしまうということで,まさに,「生きた軌跡」。この跡は,ユーカリとワトルにしかつきません。
花は綺麗なのですが,実が,
こんな感じに,2本の角と尖った花を持つ悪魔のようなカタチになることから,この名前が付いたそうです。
で,そして,いよいよ,一つ目のゴール,「スリーシスターズ」が見えるポイント「エリザベス・ルックアウト」へと
到着しました。
スリーシスターズの伝説は,アボリジニーのもので,ちょっと端折ると,この地の3姉妹と祈祷師の父親に,魔物が襲ってきた際,父親が,娘たちを隠すためにそれぞれ岩に変え,自分自身はコトドリに姿を変えたが,残念なことに,父が元の姿に戻れなかったとめに,娘たちも,そのとばっちりで岩のままの姿で現在に至っている,というもの。
せっかくなので,パノラマも。
→拡大
さらに,ここから,歩いて,
電柱の木(ほんとに,これを電柱に使います)。
山火事が起きると,熱で実が割れる「バンクシア」。
種が硬いので,なんと植物が,山火事頼りという,不思議。
そして,遠路はるばるたどり着いたのが,
願い事がかなうという,エコガイドさんイチオシのパワースポット。
よかったら,同じ気持ちで,眺めてみて下さいね。
良いことが起こるかもしれませんよ。
みなさんにも,御利益がありますように!
ってことで,また,旅行記,続きます。
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- まるでアジアンリゾート!「ORIENTAL GARDEN TOKYO 竹游林」で,ゆったり「オリエンタルハイティー」(2022.05.22)
- 「銀座 結絆」で,できたて熱々の「日本一の朝ごはん」を食べてきた。(2020.08.30)
- 「銀座 結絆」で,夏の活蟹の旨味を味わいつくす。(2020.06.24)
- 東京駅前の路地裏で美味いもの三昧「八重洲天ぷら串山本家」(2020.01.16)
- 至福の雲丹食べ比べ!和食の技と粋,南青山・「鮨 青海(おうみ)青山店」(2019.10.30)
「SONY」カテゴリの記事
- 小澤忠恭 作品展 ROOTS 日本の原景 日光の始まり 秘景・出羽三山 沖縄本島の御嶽(2017.12.29)
- ノイキャンでも電車のアナウンスは聴こえるSONY BTヘッドフォン「WH-1000XM2」(2017.09.06)
- SONY DSC-RX100M5で,料理を撮影する時のポイント(2017.01.31)
- 調布市深大寺 鬼太郎茶屋 が,グッときた。(2017.01.13)
- 深大寺そばの「元祖 嶋田家」で「にしんそば」を食べてきた。(2017.01.12)
「GR」カテゴリの記事
- 蕎麦の香りと味をたっぷり楽しめる「十割蕎麦専門店 名代天下そば 」(2019.05.26)
- 2017年の1枚(2017.12.28)
- 旧古河庭園の薔薇 開花状況(2017.05.05)
- NISSAN CONCEPT 2020 Vision Gran Turismo(2017.04.12)
- 東京駅から日本橋,そろそろ見頃な桜を巡る。(2017.04.02)
「FUJIFILM」カテゴリの記事
- めっちゃうまい鍋あります。恵比寿・「炉端 肉焼 けいじ」(2018.12.09)
- 日本酒が楽しい!美味しい仕組み「日本酒原価酒蔵 秋葉原店」(2018.11.27)
- 馬肉もたっぷり楽しめる「馬肉×イタリアン酒場 SHANTY 船橋店」(2018.11.25)
- カナダ発!三軒茶屋「KINTON RAMEN」で,鶏白湯味噌らーめん(2018.11.19)
- なにより料理が美味い!「アジト リュクス(ajito luxe)」渋谷(2018.11.14)
コメント