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桜の開花前線の北上には,伝令物質があった!

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東京では,桜が満開を迎えています。

もう,すでにお花見をしたヒトも多いことでしょう。

各地の開花日は概ね平年並みで,満開日は,九州・四国・中国地方は平年より3~6日早く,その他の地域も平年並みか平年より2~3日早い所が多いとのこと。

「桜前線」の地図は,正式名称ではなくて,「さくらの開花予想の等期日線図」 と呼ぶようですが,桜の開花を予想するためには,過去の開花日や平均気温,その年の気温の状況などのデータを元に,前年秋からの平均気温の積算値を考慮して発表しているようです。

こんな記事を見つけました。

「桜の開花時期を決定する物質発見」

北東北大学大学院の東風篤志教授と宮城県古川農業試験場などの研究グループは、桜の開花のメカニズムを明らかにし、ある種の植物ホルモンと開花決定物質が,同時に揃うことで桜の開花時期をコントロールする機序を解明したと発表した。この機序を参考にすることで,これまでの平均気温の積算値を考慮する方法に比較して,より正確に,桜の開花を予測する,あるいは制御することも可能になるとしている。


sakura fusion pink

この研究論文は,米国の植物生理学誌『Cherry Physiology』(オンライン版)に掲載されているそうですが,この植物ホルモンは,桜の木で生合成されて,桜から桜へと次々に移動していくことで,伝令のように開花準備が整っていくそうです。このため,結果的に平均気温の積算値から推測したデータに似通うということで,これまでの開花機序とは逆で,この物質があるから,列をなすように開花前線が北上していくということもわかりました。

この伝令物質は「LLP-JC03」と名付けられ,現在は複雑な検出方法のプロトコルも確定されつつあるようですが,とても小さな分子数を持つ物質なので,可視化は困難とされていますが,特殊なタンパク質を増幅させる機械を使うと緑と黄色に発光することがわかったため,ある条件とフィルターを使用することによって,桜の花の撮影をしたときに,写すことが可能なのではないかと,同じ研究グループの地絵 里歩さん,露 紗夢さんが,「LLP-JC03」の研究を進めるかたわら,可視化への試みも続けてきたそうです。

今回,その「LLP-JC03」ではないかと思われる画像が鮮明に撮影できたということで,画像が公開されました。

LLP-01-DSCF1874

おや,オリジナルファイルでよく見ると,何かいる?!

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