ガツガツしてない!「とりで利根川大花火」を,FUJIFILM X-T1で撮ってきた。
隅田川の花火大会では,小手調べのつもりでしたが,やはり手持ちと場所の選択で惜敗。手持ちで花火は,FUJIFILM X-T1と防塵防滴と強力な手ぶれ補正機能を持つ「XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR」組み合わせでも,1/2秒がギリギリ(といっても,それはそれですごい!)。
そろそろ返却しなくちゃいけないFUJIFILM X-T1とレンズたち。
FUJIFILM X-T1と交換レンズのFUJINON LENS XF10-24mmF4 R OIS,XF 18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WRをみんぽすのWillVii経由で借りています。
花火撮影には,やはり三脚を持って,きちんと撮らなくちゃ!という流れで,楽しみにしていた東京湾大華火祭が,台風の荒天で中止の憂き目に遭い,もうX-T1での花火大会は,時間切れで縁が無いのではないかと思っていたところ,Facebookの某先生から,「取手の花火,順延で,8月11日(月)開催ですぜ,旦那」と教えてもらい,調べてみたら,取手って,東京から1時間くらいで行けるんですね。
しかも,花火大会って,会場まで,混雑の中,すっごく歩かされるイメージがあるのですが,「とりで利根川大花火」の場合,駅から会場の取手緑地公園まで徒歩で約10分の距離って,すごくないですか?
取手の花火も,本来なら,8月9日(土)に開催だったはずなのですが,順延,順延で,平日の月曜日。「もしかしたら,空いているかも?」とたかをくくり,のんびりと東京を4時30分過ぎに出発。東京メトロの地下鉄で千代田線だと常磐線乗り入れがあるので,うまい具合に取手行きにのって,気がついたら,取手ですよ。駅に着く前に見えた緑地,まだ,だいぶ空席が目立つ様子。ラッキー!
いそいそと,早足で会場に。
FUJIFILM X-T1 + FUJINON LENS XF10-24mmF4 R OIS
取手花火大会の穴場スポットとか,まったく必要ないくらい,場所が選びたい放題でした。「平日が穴場」なのかもしれませんけれど,花火スタートの約1時間前に,のこのこ来て座れるところがある花火大会,サイコー!
持っていったのは,価格.comで,売れ筋No.1のコストパフォーマンスの良い三脚「ベルボンEX-440」
Velbon 三脚 レバー式 EX-440 4段 小型 3Way雲台クイックシュー付き アルミ製 301482(Amazon)
【EX-440】ベルボン アルミ三脚の最安値・ショップ・在庫検索(楽天)
4段のアルミ三脚ですが,それなりにしっかりしていて,専用バッグも,水準器もついていて,3000円程度は,かなりすごいコストパフォーマンス。
FUJIFILM X-T1が,付属バッテリー,メモリーカードを含んで約440g,フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OISが,レンズキャップ・フード含まず410g,フジノンレンズ XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WRが,490g。
ベルボンのEX-440の最大積載重量が,1kg。ピッタリです!
三脚の重量が1180gで,縮長が470mm,最低高が445mm。自分の身体の前におけば,後ろの人の邪魔にならない大きさで撮影できます。三脚の長さを1段目の脚の部分の伸縮で,水平になるよう軽く調節。
が,川の沿岸で見られる花火大会の写真撮影場所の基本は,土手の上。座れる場所の一番後ろを選びました。
X-T1の設定は,ISO200,手ぶれ補正無し(レンズ側で設定),シャッタースピードはB(バルブモード),レリーズは,汎用品としても使えるキヤノンのリモートスイッチRS-60E3
Canon リモートスイッチRS-60E3
これ,ここだけの話ですが,PENTAXのカメラにも,FUJIFILMのカメラにも,もちろん,キヤノンのカメラにも使えます。便利!(一応,自己責任で)!
X-T1は,ダイヤルもリニアに設定できるように感じますが,実際には電気的にコントロールされているので,露光間絞り変更などはできません。絞りはレンズ側でオートに設定していると,バルブモードでも「30秒固定」になります。また,バルブモードでは,当たり前だけど,露出補正はできません。絞りとシャッタースピードで明るさを変えることになります。でも,ここ慌てる人がいそうな…(←僕です。
FUJIFILMのX-T1専用のスマホのアプリ
FUJIFILM Camera Remote
カテゴリ: 写真/ビデオ, エンターテインメント
Camera Remoteで,X-T1を乗っ取って,レリーズ撮影もできちゃうかな?と思ったのですが,これは,バルブの撮影モードが反映されませんでした。残念。まぁ,iPhoneの画面より,レリーズボタンの方が,アナログで簡便,確実です。
あとは,X-T1を,「マナーモード」にしています。こういう所で,AF合焦音とか操作音とか要らないですからね。撮ってすぐの「撮影画像表示」もOFFに。次の撮影にすぐに移りたいし,まわりの人にリアルタイムじゃない画像を見せてもしかたないですから。もちろん,AF補助光も要りません。
画像の明るさは,露出補正ではなくて,絞りで調節します。F8〜F16あたりで。
シャッタースピードは,Bモードなので,頭の中で,花火を画面の中に足し算していき,ちょうど良さそうなタイミングで。フイルムシミュレーションは,Velvia/ビビッド。これは,普段すぐに変えられるように,Fn1(ファンクション1)ボタンに割り当てています。せっかくのアドバンストフィルターも,ファンクションボタンから,設定できるようになるといいのに。
って,あたりで,まだ辺りが暗くなりすぎないうちに,FUJIFILM X-T1の設定を終了。
いよいよ,花火大会のスタートです。
FUJIFILM X-T1 + FUJINON LENS XF10-24mmF4 R OIS
「天空の乱舞」
20秒の露光時間だと,さすがにまだ,ちょっと明るくなっちゃいますね。
約80点に施されたシーリングにより水滴やホコリに強い防塵・防滴構造のボディをもったFUJIFILM X-T1ですが,いやぁ,でも,風は強いけど,晴れて良かった!
左下に見える緑色のは,有料の特別観覧席。
10mm(35mm換算で15mm)からのワイドレンズだと,花火の打ち上げ場所を入れたいと思うと,どうしても余計なものが写り込んでしまいますが,高さ的には,これでばっちり。
水平線をもう少し下に下げるか,もう少し暗くなるのを待つか…。
「どんな色が好き?」
で,こんな感じに。
花火が打ち上がるまでは,どこから打ち上がるのか,どのくらいの高さまで上がるのかイメージできないので,画像と画質を安定させるために,最初は,どうしても試行錯誤になります。まぁ,常連になれば,ちょっと違ってくるのでしょうけれど。
打ち上げは,川縁でやっているのですが,この日は観覧席が風下なので,花火が迫ってくるように見えます。
尺玉も,けっこう頻繁に上がってくれます。
音楽に合わせて,また,アナウンスの櫛田由佳里さんが,会場を盛り上げてくれます。
見ている人たちは,まったり。いいなぁ,取手の花火。
XF10-24mmF4 R OISでは,取手の花火の規模より,ちょっと広めに写って,ちょっともったいないので,XF 18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WRにレンズ交換。
FUJIFILM X-T1 + XF 18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR
うん,ちょっと迫力が出てきました。
偶然だけど,座った場所も,良かったなあ。
三脚の位置と,カメラのアングルを,10-24mmの時とまた,微妙に調整を変えています。
FUJIFILM X-T1とXF 18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WRの組み合わせなら,レンズもボディも防塵防滴なので,風の強い日の撮影とか,お天気が多少怪しくなっても,自分が濡れる覚悟さえあれば,かなりイケル気にさせられます。ここも重要なポイント。ただし,5段分の手ぶれ補正機能は,三脚を使うので,封印です。
こういうメリハリのついた,鮮やかな花火は,富士フイルムらしい画像ですよね。
ま,さすがに10-24mmの時と,写る範囲がだいぶ違うので,縦位置で。
フォーカスは,マニュアルでもいいのですが,余計なところを触って,訳がわからなくなるのがいやだったので,オートフォーカスで,フォーカスのインジケータをちょっと大きめに,また,フォーカスの位置は,下目にして,花火が上がり始めたところで,上がりばなの花火にフォーカスを合わせつつ,花火が開くと思われるちょっと前のタイミングで,レリーズボタンを押して,頭の中で足し算をしています。
光軸と外れるのですが,顔の位置は,カメラの左側にあったので,花火を十分楽しみつつ,撮影は,レリーズボタンを押すだけと,けっこう楽ちんな撮影。
これも,取手の花火を見に来ているたくさんの地元の人たちが,あまりガツガツしてないからですね。
都内とか,超有名な花火大会だと,花火を楽しみに来ているのに,必死すぎて残念な人が多くて,疲れちゃうことが多いのですが,ここは,別格。
風下が観客席なので,ちょうど僕らのいる上で,花火が開くような感じに見えて,かなりの迫力。
で,燃えかすも,落ちてきます(笑)。コンタクトレンズの人は,ちょっと目が痛くなるかも。
一応,画像サイズの設定は常にL(3:2),画質モードは「F」。
この記事の写真は,カメラ本体を撮った写真以外,すべて,JPEG撮って出しです。
すぐ上の写真のようなのは,後でトリミングしてもいいかも。
カメラ内でトリミングするとこんな感じ。画像サイズとしては,1664 × 2496になります。
少し,大きめのサイズで見てみます?
風で流された花火の残像も,ちょっとまたいい感じ。
これは,10秒。
あまり眩しい花火のときは,短めに指をレリーズボタンから離します。3秒。
花火もクライマックス!
3カ所から同時に打ち上がって,真ん中のが高く上がるっていうのが,安定感があって,綺麗ですね。
これは,もうちょっと手を離すのを我慢すれば良かったかな。10秒。
そして,取手の花火大会の名物「ナイアガラの滝」。
高さ20m全長300mとのこと。
幻想的です。
お客さんも,みんな,ため息。
盛り上げ方も巧いなぁ。構成もいいんでしょうね。
シンディーローパーの「All through the night」がかかったときなんか,ちょっと涙が出そうになりました。
All Through the Night
カテゴリ: Pop
比較的コンパクトな花火大会なのに,内容は圧巻。
すぐ来て,すぐ帰れる。帰りの電車なんて,座れましたからね。
いやぁ,「とりで利根川大花火」,都内から近いし,思った以上に大満足でした。
もっと混んでいると,印象も違うのかもしれませんが,撮影もたっぷりできる花火大会としては,事前調査もせず(笑)こんなに条件のいいところがいきなり探せちゃうところって,なかなか無いのでは?
取手の皆さん,ありがとうございます。
来年は,東京湾の花火と日程が重なってしまうかもしれませんが,また行きたい花火大会です。
近くの人は,超オススメ。
というわけで,X-T1とFUJINON LENS XF10-24mmF4 R OIS,XF 18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WRのレポートも無事,締められそうです。ちょっと長めのレポートと,花火設定編,最後まで,読んでいただき,ありがとうございます。
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