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写真展「小澤忠恭の私版大磯百景」で,「追跡ごっこ」ワークショップに参加してきました。

sculpture ギャラリー「さざれ石」
SIGMA dp2 Quattro

Facebookで,親しくさせて頂いている写真家の小澤忠恭先生が,大磯の「ギャラリーさざれ石」で,写真展「小澤忠恭の私版大磯百景」を,2014年8月29日(金)から9月16日(火)まで,開催されています。
新聞掲載記事

で,この写真展,Facebookで小澤先生の「友達」になっているフォトグラファーで,この写真展を訪れる人にとっては,ただの写真展ではありません。

小澤先生の大磯の写真がたっぷりプリントで見られて,写真の話がたくさんできるだけじゃなくて,壮大な仕掛けがあったのです。

それが,小澤先生のいう「追跡ごっこ」。

先生が撮りためられた大磯の写真が,この写真展で展示されているわけですが,その写真を撮った場所で,写真を撮ってくるというミッションが「追跡ごっこ」なわけです。

8月最後の日曜日,お天気もまずまず,暑さはそこそこ,最高のコンディションのお散歩日和で,僕ものこのこ出かけて行きました。

Oiso Station
SIGMA dp2 Quattro
10「大磯駅暮色」を辿る

撮った日も時間も光も違いますから,完全に同じ写真は撮れませんが,個々に工夫をして,「写真」として仕上げてくる,これ,ワークショップですね。

Atago Jinja shrine
SIGMA dp2 Quattro
11「愛宕神社下の切り通し」

この付近,住民の方によって,神聖な結界が張られています。
が,神社に,こんなものが…

hole to the GOD
SONY NEX-5R E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
「神様へ通じる穴」

覗けと?

何にも見えません。

たぶん,心の汚れた人には何も見えない仕掛けだと思います。

「良い写真が撮れますように」という気持ちは,神様に通じたでしょうか…。

もしかしたら,ここから,おさい銭を入れるんだったのかなぁ…。

wood grid wall
SONY NEX-5R E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
大磯の海沿いの街を少し歩きます。

Japanese architecture and alleyway 13「新杵の町角」
SONY NEX-5R E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
13「新杵の町角」

Shinkine
SIGMA dp2 Quattro
いつか,ここで,おまんぢゅう,買って帰らなくちゃ。

old well
SONY NEX-5R E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
ちょっと宇宙人ぽく見える,井戸。

Shigitatsuan 14「鴫立庵 雪の朝」
SIGMA dp2 Quattro
14「鴫立庵 雪の朝」

小澤先生は,大磯の街を,写真展を通じて,楽しんで欲しいという意図もあり,
また,同じ位置から,できるだけ同じ写真を撮ろうとすることにより,どんなレンズを使ったか,どんなアングルで構えたか,何を考え,何を選び,何を画面から外したのか,それはどうしてか?そんなことを考えさせたかったのだと思います。

Koyurugi pond 08「東小磯山中 小淘綾の池」
SIGMA dp2 Quattro
08「東小磯山中 小淘綾の池」の逆方向から。

guardian 08「東小磯山中 小淘綾の池」
SONY NEX-5R E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
順方向から。蜘蛛が苦手な人は,ごめんなさい。

写真展の写真たちは,事前に先生のFacebook上で公開されていて,この「追跡」のワークショップのために,予習を一通り。で,僕は,ひとつ,どうしても見てみたいもの,撮ってみたい場所がありました。

Tōson Shimazaki's house
SONY NEX-5R E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
島崎藤村の終の住み処

train and summer sky
SONY NEX-5R E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
東海道線

dream underpass
SONY NEX-5R E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
「ゆめのちかみち」
たぶん,地下道,近道,懸詞だと思います。

streamers
SONY NEX-5R E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
住宅街を山の方に向かうと,だんだんとワイルドに
この色の付いた短冊のようなものは,なんだろう…?

streamers
これも,なんだろう?

mountain path
まだ,ちゃんとした道です。

mountain trail
が,こんな感じに。

困ったのは,次の目的地を,GoogleMapsに頼っていたため,
auの電波が届かなくなってしまい,自分がどこにいるのかがちょっとわからなくなってしまったこと。
これは,想定外でした。

小澤先生の写真を確認することも,撮影場所も確認できなくなりました。

まぁ,それはそれで,遭難したわけでもないので,「楽しんでこい」という先生の言葉が聞こえたような気がして,

guidepost
目指している場所が,どうやら近づいていることが確認できて,ほっとします。

で,もう少し,谷を下っていくと…,
very old grave wall
突然,こんな場所に。

ええ,かなり唐突です。

Valley of the Tombs
古墳時代の横穴式石室が縦横に並ぶ,「楊谷寺谷戸横穴群」です。
詳細は,→昨日のブログの記事で

ここが,僕の行きたかった場所。

remains 09「揚谷寺谷戸横穴群」
SIGMA dp2 Quattro
1300年以上前に作られたものが,そのままの形で残っていて,入ろうと思えば,中に入れる…。

これって,すごくないですか?
大磯町,ふとっぱらすぎます。

fallen into decay
SONY NEX-5R E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
中には,朽ちているものも…,

grave holes valley
時節柄,蚊に刺されるのはちょっと抵抗があったのですが,もう,完全にエジキでした(笑)。
これを作った古代人たちも,きっと蚊に刺されながら作ったことでしょう。

蝉の鳴き声は,耳鳴りのひどい僕には,ちょっとありがたいんです。
同じような周波数なので,アブラゼミが鳴いている間は,耳鳴りを忘れることができるので。

ですが,ツクツクボウシ,ヒグラシとかは,ダメですね,やはり(笑)。

で,山の中腹まで来ておきながら,山頂を目指さないのは,男が廃る…かどうかはわかりませんが,
passage under construction
崩れた山道,ところどころ,道が消失しているような所も通りながら,

bulet train Shonan daira 07「湘南平 望西」
SIGMA dp2 Quattro
やっと,眺めの良い,頂上へたどりつきました。

ちょっとした達成感に浸りつつ,
Hiyashi Chuka (chilled Chinese noodles)
SIGMA dp2 Quattro
ちょっと遅めのお昼ご飯。

ふう,冷房も効いてないレストハウスだったけど,お腹が空いていると,美味しいですね。

sea at Oiso
SONY NEX-5R E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
海を眺めつつ,また,下山。

what is this?
これ,なんだろ?

大磯は,ちょっとトマソンちっくな,訳のわからない不思議なものがけっこうありますね。

rewards
で,なんとか,「さざれ石」にたどり着いて,小澤先生に写真を見て頂き,採点と講評をいただきました。

「写って欲しくないものの隠し方」
なるほど!
とても実戦的なお話をたくさんお聞きすることができました。

お世話になりっぱなしで,ろくにお返しもできず恐縮なのですが,明日に繋がる元気をいただき,ありがとうございます。

train coming to way home
まだまだ,大磯の魅力のほんのちょっとしか体験できていませんが,なんだか懐かしい気持ちになる場所ですね。ゆったりとした時の流れ,自然と隣り合わせで山と海の香りがしてくる,良い町です。

また,今回巡れなかったスポットを,「追跡」してみたいと思います。

ありがとうございました。

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ソニー"α"のカタログ掲載される写真作品や、ソニーのイベントで行われるトークショーでお見かけする小澤忠恭先生が神奈川県・大磯で写真展を開催されてます。かなり変わったイベントも開催されていて私も月曜日に参加させていただいてきました。それも含めて写真展の紹介をしたいと思います。 ... [続きを読む]

受信: 2014.09.06 09:02

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