「最後の教室」「越後妻有トリエンナーレ 大地の芸術祭2015」
と,3回目の「最後の教室」です。フランスのクリスチャン・ボルタンスキーとジャン・カルマンによる,2006年の作品です。
1988年に廃校になった,松之山町立東川小学校を,そのまま作品にしています。
作家さんの呼びかけで,この地の住民の皆さんに,地域・学校にまつわる物を持ってもらったりと,住民参加型の作品です。
初めてのヒトは,暗幕の中に入った瞬間,暗さにビックリすると思います。
5分くらいその場にいれば,段々目が慣れてきて,そこが体育館で,足下にはふわふわとした干し草?,星のように浮かぶ電灯,空気をかき回す無数の扇風機…。
先を急ぐのでなければ,学校の中に入ってから,片目をつぶっておいて,体育館に入ったときに,その目をあけるという映画館で使われるテクニックが,多少有効です。
かつての子供たちのざわめき,
子供たちが元気よく駆け回っていたあの頃を,小学校の建物が記憶しているのかもしれません。
何かが,訴えかけてくるような,でも,その何かが自分の記憶ではないので,チューニングを合わせないと,うまく伝わってこないような,もどかしさ,怖さ。
冷静に考えると何が怖いのか,なんでそういうふうに感じるのか,答えがまだ見つけられていません。
前回,前々回は,「心臓音の収録」などもあったりして,わりとお客さんも多く,頻繁に廊下や教室ですれ違う感じだったのですが,今回は,たまたまかもしれませんが,かなりまばら。
なので,心の準備をしていないと,出会い頭で,かなり「ひっ!」となります。
この建物に作品として濃密に閉じ込められた記憶が語りかけてくるようで,ある意味,お化け屋敷より怖いかも。
また,3年後も,その答えを探しに,きっと来ると思います。
公式の動画がありました。
引き続き,「越後妻有 トリエンナーレ大地の芸術祭2015」エリアや個別作品ごとに,記事を書いていきます。
INDEX的な記事は,こちら
芸術祭は,9月13日(日)まで。
まだの方は,ぜひ!
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