君の見ているブルーは,僕のブルーと同じだろうか?
で,僕の答えは,
色の感じ方は,たぶんどんな人生を送ってきたかで感じ方が違うような気がします。
もちろん光を反射して見えてる色の周波数は、絶対値として同じなのですが,自分が見えた青をどう感じたかによって,写真を撮ったときに,最終的に見せるべき色というのは変わっても不思議はない気がします。
見たままが写真…という考え方が一般的なのですが,被写体を見てどう感じたかは、人によって異なるので,それを再現,あるいは感じたことを再現するための写真としての見せ方はまた変わってくるんじゃないかな。
同じものを同じ場所で見たとしても,感じ方は変わることがあるので,自分の中に残っている「青の記憶」は,比べることができないけれど,きっと違うんじゃないかなと思います。あ,あと,年齢とともに明るさを感じる能力は衰えるので,同じ場所にいても子供が見ている「青」と老人の見ている「青」は違うように脳は受け取っているはず。
ただ,写真として,その場の記憶を蘇らせるキーとして残しておくことは,その場にいたヒトにとって,とくに撮影者には,強く記憶に残すための手段ともなるので,一人でいても,誰かといても,良いなと思った色やカタチ,ヒト,景色,残しておくと良いことがあるんじゃないかな。
青じゃなかったものを,青くしちゃいたくなることも,たまにはあるでしょ。
それは,自分の中の想いを,写真を通じて,見る人に伝えるダイレクトな手段でもあります。
見たままじゃなかったとしても。
あとは,カラーマネージメントの問題もできてきます。
アウトプットを,ウェブでする限りは,自分の見ている青と,ヒトがインターネットを経由して,スマホなり,ディスプレイなりで見ている青は,確実に違います。
なので,自分と同じ青を観てもらうためには,プリントアウトをしてそれを見てもらうというのが,一つの「解」ではありますが,これもなかなか難しい問題なので,今回は割愛。
自分が見えている青に近づけるために,いろいろ工夫するのもいいし,自分が好ましいと思う青で押し通すのもいいし,写真って,その瞬間を永遠に止めるためのものなので,ある程度,撮影・保存・評価を繰り返していると,写真を撮る前に,どういうイメージに撮りたいか,どうすればそれに近づけるかは,先に考えてから撮るようになると思います。この辺が写真の楽しいところ。
なので,カメラの選び方も,どういう絵が出てくるか,自分の好みの表現をそのカメラがしてくれるかで違うので,やはりいろいろとカメラは使いたくなるし,最終的に増えていくのは,自然の摂理(笑)。
という,なんだか言い訳みたいなオチですが,みなさま,お気に入りのカメラで,素敵なゴールデンウィークをお過ごし下さい。
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