症状表現に,もっと「オノマトペ」を
「「オノマトペ」で症状を表現…「モヤモヤ」一言で的確に」(yomiDr)頭がズキズキ痛む、せきがコンコン出る。こうした擬音語や擬態語を総称してオノマトペと言う。もやもやした感覚や感情を一語で的確に表現できる。診療で使うと、患者の満足度を高め、治療にも役立つことがわかってきた。
上手く伝わる場合は,医師から使い始めて、患者も使い出すケースが多かった。患者は、症状をうまく伝えられた達成感や、医師から共感や理解を示された満足感が得られ、患者の発語も増えていた。
普通に,「ズキズキ」とか「ヒリヒリ」とか,擬態語や擬音語を使っているけどなぁ…と思ったら,
「専門用語を操る医師の前で、生活に密着したオノマトペの使用をためらう患者もいる。医師が率先して使えば、患者から感覚や感情に関する豊富な情報をより引き出せる」とのこと。
もっと患者さんの言葉で!ということのようです。
さらに,オノマトペの種類や使い方は地域性があるので,青森,岩手,宮城,福島の4県で使う,体調や気分に関する言葉の意味や使い方をまとめた 東北方言オノマトペ用例集では,「えがえが」(鋭く刺すような痛み),「はかはか」(息切れや 動悸(どうき )で胸が苦しい),「さらさら」(悪寒がする)など,地域特有の表現が収録されているとのこと。
なるほど,方言のオノマトペは,わかりにくいですね。患者さんの適当な造語と勘違いして,重要な訴えを聞き流してしまう場合もあるようです。
聞いたことのないオノマトペは,聞き返しても,その言葉でしか伝えられないものもあるので,患者さんと医療者の間で,その状態を正確に共有できるよう,医療者の側が,さらに患者さんに寄り添う努力が求められているのでしょうね。
<追記>
オノマトペだけでなく,友人が「「病院の言葉」を分かりやすくする提案」という文書を紹介してくれました。医療者には,「ハッとする」ような日常語がたくさん。でも患者さんには伝わっていない可能性のある言葉について,代表的な言葉をリストアップして,患者さんにもわかる言葉で書かれています。ぜひ,ご一読を。
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