距離と時間を結ぶ。「君の名は。」
「入れ替わり」の映画というと,
尾美としのり・小林聡美の「転校生」のイメージなので,ずっと入れ替わっているお話かと思ってました。
(予告編で,「入れ替わり」があることくらいは,予備知識として入っていたので)
でも,ちょっと違いました。
しかも,実はかなり壮大なストーリーで,胸が苦しくなるほど切ない,でも,とても気持ちよく映画館を出られる映画。
まだ,「ふわふわ」した気持ちが残ってます。こういう余韻のある映画,なかなかありませんよね。
さらに,東京のシーンでは,新宿,代々木,僕が昔住んでいた四ッ谷のあたり,見慣れた風景が何度も出てくるので,ついつい見入ってしまいます。しかも,「ここって,印象に残るよね?」っていう部分が切り取られているので,うまくできてますね。
なぜ,この二人が,「入れ替わり」のペアとして選ばれたのか。
宮水 三葉が,巫女の家系だったとか,「来世は東京のイケメン男子にしてくださ―い!!!」と三葉が叫んだからとか,それらしい理由はありますが,「夢」として体験しているという部分も,新鮮でした。
「結ぶ」って,いろいろと意味があるんですね。
距離と時間を結ぶ良質のファンタジー映画でした。
また観たくなる映画ですね,たしかに。
で,聖地巡礼もしたくなる。飛騨も含めて。
今年一番の映画でした。
90点
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