第111回歯科医師国家試験の合格発表
厚生労働省が,平成30年2月3日(土),4日(日)に実施された歯科医師国家試験の合格発表を,3月19日に行いました。
出願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|---|---|
新卒者 | 2,469人 | 1,932人 | 1,505人 | 77.9% |
全 体 | 3,721人 | 3,159人 | 2,039人 | 64.5% |
2011年から見ていくと,2011年の全体の合格率が71.0%,2012年が71.1%,2013年が71.2%,2014年が63.3%,2015年は63.8%,2016年は63.6%,2017年は,65.0%,2018年が64.5%。
昨年と同程度の合格率が続いています。
合格者人数は,2016年が1,973人,2017年が1,983人で,今年が2,038人で3年ぶりに2,000人を超えました。が,2014年から続いている2000人枠の傾向は固定化しつつあります。
資格試験のはずなのですが,合格者の人数が決まっている(とは誰も言ってない)ので,国家試験対策の模擬試験などでは,少なくとも,上から6割のグループに入っていないと,かなり厳しい結果になりそうです。
学校別の合格率は,95%の東京歯科大学が1位,92.7%の東京医科歯科大学が2位,87.0%の九州大学が3位。
合格率が80%以上の学校は,大阪大学,岡山大学,私立大学で80%を超えているのは,東京歯科大のみ。東京歯科大学は,1位に返り咲きました。
歯学部に入学すれば歯科医師になれるということは保障されているわけではないので,国家試験合格率の低い学校にたまたま入学してしまった人は,まわりに引きずられないように6年間気を引き締めて頑張らないと。
1学年100人を超える学校が11校も。教育スタッフの数は限られているだろうに,どうやって教えているんだろう?と気になります。
合格者の人数枠が2000人と決まっているなら,もう,各大学が談合して,2000人以上受験者を出さないようにすれば,合格率100%に…ならないだろうな。いや,たぶん,厚生労働省がやりたいのは歯科医師の数のコントロールなので,方向性としては合ってるかもね。
ともあれ,合格された皆さんは,おめでとうございます。
歯と口は健康的な社会生活を送るための,とても重要な器官です。患者さんの快適な人生のサポートができるのは,楽しいですよ。
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