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骨伝導方式の聴覚補助器「ETEREO H+」短期インプレッション

パワハラをきっかけに,だんだんと耳鳴りと耳の聞こえが悪くなっていくので,補聴器?と思うことが増えてきました。

静かな場所での会話にはほとんど問題がないので,本格的な補聴器までは必要ないかなと思いつつも,聞こえにくいシーンで,さっと使えるようなデバイスってないかなぁと思っていたところ,見つけたのが,MAKUAKEでクラウドファンディング中のETEREO N60

ETEREO N60(エテレオ エヌロクゼロ)は,頭蓋骨を介して音を聞くことができる,骨伝導方式の聴覚補助器で,音楽をスマートフォンから聴くこともできます。

「補聴器」ではなくて,「聴覚補助器」っていうのも,マイルドでいいね。
義歯や入れ歯じゃなくて,「咀嚼補助装置」みたいに言うと,マイルドになるかな?
いや,年齢的に,まだ補聴器ってのは,ちょっと抵抗があるんですよ,はい。

で,秋葉原で聴覚補助のデモができると聞いて,出かけてみたら,店員さんがまだ製品を理解できてなくて,音楽を聴く機能だけしか試すことができなかったため,直接代理店の株式会社EFGに問い合わせたところ,N60はまだ開発機なので,秋葉原にあったETEREO H+を,デモ機として貸し出してくれるというオファーを頂き,そこまでしてくれるならと,「支援」をした上で,借りることにしました。

届いたのが,こちら。
Etereoh

ちょっと見た目は,普通のヘッドセットですね。
製品としては,骨伝導Bluetooth ヘッドセットのETEREO S2に,小型のBluetooth集音送信機「HB 200」が付いたものが,ETEREO H+ということになります。
本体のサイズは,145×125×60mmで,重量は35g。軽いわりにしっかりした造りです。

耳穴を塞がない ノイズキャンセリング機能搭載 ヘッドセット ETEREO S2 骨伝導 Bluetooth
穴を塞がない ノイズキャンセリング機能搭載 ヘッドセット ETEREO S2 骨伝導 Bluetooth

骨伝導のしくみは,鼓膜を通さずに頭部の骨に振動を伝えて,聴覚に振動(音)を届けるというもの。

骨伝導なので,耳の穴にイヤフォンを入れるのではなくて,
ETEREO H+
このシリコンの骨伝導先端部を,こめかみの部分にあてることで,オーディオデバイスとして機能します。

Etereo S2 H+
装着すると,こんな感じ。
メガネを前後逆さまにかけるイメージかな。

ETEREO H+
この部分を少し拡げることで,アタリを調節することはできるのですが,デモ機なので変形させるのがちょっと怖かったので,そのまま使いました。なので,こめかみの圧迫感は,多少あります。
付属のmicro-USBケーブルで約2時間でフル充電。連続して10時間使用できる(待ち受けは約100時間)とのこと。けっこう省電力仕様ですね。生活防水機能も装備。

ETEREO H+
iPhone Xとのペアリングは,簡単。
本体の電源をONにすると,iPhoneのbluetooth設定画面に"ETEREO"が現れるので,それをタッチすればペアリング完了。

ETEREO H+
電源スイッチと,音量調節ボタンは,ここにあります。
慣れれば,右手で操作可能。

メガネをかけている人は,先にメガネをかけて,その上からETEREO S2を装着すると,うまくいきます。

音質は,
耳にダイレクトに挿入するイヤホンタイプのオーディオデバイスと比較すると,若干こもる感じはありますが,外で使う分には全く問題ないレベル。
骨伝導先端部を耳に近づけても音は聞こえますが,やはりこめかみの部分の方が,音としてはしっかりしている感じ。多少,シリコンの先端部を移動させて,すわりのいい場所と音の伝わり具合を自分で調整することにはなりますね。なので,骨伝導方式の弱点である音漏れも多少あります。
耳をふさがず,周囲の音も聞こえるのが,ポイント高いですね。車などの接近もわかりやすいので安心。

電話がかかってきたときには,電源ボタンを1回押せば電話に切り替え可能。
ノイズキャンセリング機能を持ったマイクが実装されているので通話品質もクリア。

おっと,オーディオデバイスとしてのレビューだけではなくて,集音機のHB 200を使ったときのインプレッションも。
HB 200 hearing aid
これが,Bluetooth集音送信機「HB 200」。
ETEREO S2とHB 200の両者の電源をONにするだけで,自動的にBluetoothで接続され,すぐに聴覚補助器として使えます。
ETEREO S2で音楽を聴いているときにHB 200の電源をONにしてもすぐには使えないので,基本的に排他的使用だと思った方が良さそうです。音楽が止まればすぐにHB 200の集音機能と切り替わります。

テレビをつけて使ってみましたが,いつもよりも小さな音で聞こえてくれるので,やはり便利。
環境によっては,テレビの音を最大にしても声を判別しにくかったのですが,これはありがたい。
HB 200は,どこに置くのがいいのでしょうね。スピーカーの前に置くのが一番良さそうですが,外で使う時には,ペンダントのように身体の前に付けておくのがいいのかも。
音声は,やや遅延があります。無線のBluetoothなのである程度しかたありませんが,たぶん,支援したETEREO N60では集音補聴機能が内蔵されるので,この辺りも改善されていることを期待します。

ETEREO N60は振動子が小型化されるので,音漏れも少なくなっているようですし,まわりがほぼ無音の時は,音がブーストされるので,雑音が流れますが,これも無音のときには使う必要がないので,とくに問題ありません。

ETEREO N60の紹介文に,

音がよく聞こえないとき、人体は鼓膜によく音が届くようにするため、耳のコンディションを調整します。しかし、この働きによって、鼓膜はさらにダメージを受けやすい状態に。これを繰り返していると、聴力がどんどん失われていくことになります。しかし、ETEREO N60は鼓膜を迂回するため、聴力低下の悪循環に陥らずに済むのです。

という部分があって,これが,とても魅力的に感じました。

ETEREO H+のヘッドセット部であるETEREO S2は,耳をふさがず周囲の音が聞こえ、鼓膜を刺激しないので,難聴を予防する効果もあるようです。

ETEREO H+
リーズナブルな音域再現と省電力を実現した骨伝導Bluetoothヘッドセットです。
また,補聴集音デバイスHB 200は,かなりの集音効果があることもわかりました。

こちらからお願いしたわけではなく,快く貸し出しを提案して頂いた株式会社EFGの対応も迅速で素晴らしいものでした。ありがとうございます。
これで,ETEREO N60の出荷を安心して待つことができます。

→ MakuakeのETEREO N60のページは,こちら

H+対比N60の改善事項について
N60はフレキシブル素材
N60は送信機とヘッドセットが一体化
一般的な眼鏡フレームには無理なく着用可能
H+のチップセットは一般音響機器チップセットですが、N60は補聴用専用チップセット
リアルタイムで音を遅延なく聞こえるように回路および電子的なセッティングが調整
N60は補聴専門用なので周辺の音と人の声を区別して騒がしい環境状況でも人の声だけをよく聞きとれる


骨伝導ヘッドホン Bluetooth ワイヤレス ETEREO H+骨伝導聴覚補助機付き ヘッドセット

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