旬の味と食感が楽しめる「鮨しいな」。店名には秘密が…
先付けは,
ほんのり甘みのほうれん草の和え物
琵琶湖のモロコ
モロコは,琵琶湖の固有種で,なかなか関東では出してくれるお店はないですよね,僕も初めて食べました。
甘く煮付けてあって,くさみもなく美味しいですよ。
あん肝。
この味付けにうっとり。あん肝って蒸したものが多いような気がするけれど,こちらは煮てあります。出汁の味が染みていて,とろける!
「鮨しいな」は,ランチはやっていなくて,ディナータイムが17時から。
広いカウンターに,大将とサシで話をしながら,美味しいものが食べられるという贅沢な空間でした。
で,大将は,ちょっと茶目っ気もあって,そこここで笑わせてくれるのですが,
「鮨しいな」の名前の由来,「しいな」をひらがなにしたワケが,また,なるほどなと。
これは,ぜひ,お店で直接大将からこの秘密を聞き出して下さい。
つい,口走りたくなるのを,今回は我慢してます(笑)。
本日の鮪のネタケース。
美しい!
本日のマグロは,函館の戸井産。
最近,海流の温度の影響で,マグロが降りてくるのがちょっと遅いようです。
なので,青森の大間の鮪も有名ですが,今旬なのは,「戸井」産のようですよ。
戸井には,またマグロの処理が上手な職人さんがいるのだそうです。なるほど,やっぱり人の手が入ると美味さが変わってくるんですね。
大将の包丁捌きが美しくて,めちゃくちゃ早いです。
ほんと,特等席。
いや,美味しいものに集中していると,次の料理がささっと出てくるのが嬉しいのだけれど,せっかくのカウンターなのでいろいろ見ていたいのもあったり…。
本日のネタケースその2
わくわくしますね。
お椀は,
若竹のお吸い物。
この日は,冬至の日だったので,柚子も効かせて,シャキシャキの若竹。
冬至なのに,もうすぐそこまで春が来ているみたいなホッとするお吸い物です。
お刺身。
鰺(いわゆる「関あじ」),鮪,白海老
鰺は,コリッとした食感,鮪は,文句なしに美味いし,白海老は甘くて,旬なものを旬なタイミングでいただけるありがたさ。
スミイカは,塩でいただきます。
これも食感と香りがいいですね。
言わずと知れた高級魚の「クエ」のにぎり。
ぷりっとして甘い身が,とても印象的です。
そうそう,「鮨しいな」では,刷毛醤油で出してくれるので,そのままパクッといけます。
江戸前ですね。
アカガイ
サクサクの食感で,これまた美味い。
「お好みで」と,塩も出してくれました。
特別な塩で,あまり塩っぱくなく昆布や帆立,椎茸の旨味が加わったお塩です。
天草のコハダ。
そうそう,「良い仕事してる」とは,このこと。
酸味と旨味と甘みのバランスが良くて,やりすぎない感じが,とても好みのコハダです。
こちらは,赤ムツ。最近は,「ノドグロ」の方が通りがよくなったかも。
軽く炙ってあるのですが,炙りの香りとあいまって,飲み込むのが惜しいくらいの美味さです。
黒ムツ。
しっとりとした食感で,また赤ムツとは違った美味しさ。
「はい,どうぞ」と,キンメ。
嚙むほどに旨味が染み出ます。
お次は…
クルマエビですよ。
大きいですね。
「お客さんに喜んでもらいたくて,つい大きくて美味いのを仕入れちゃうんですよ」と大将
そして,海老づくしの時間!
揚げたての海老の天ぷらが出てきました。旨味よし,香りよし。
サクサクの衣と,頭の方はパリパリの食感で,これまたご馳走。
たらの芽です。やっぱり,この「鮨しいな」だけ,春を先取り,楽しめますね。
これもちょっと珍しい「ねぶた漬」。数の子です。
しっかり味が付いていてコリコリ美味しいので,ビールが進む進む。
漬物もいろいろ出てきました。
この大根も美味しかったなぁ。
「中が熱々なので,気をつけてくださいね。」と出てきたのが,白子の天ぷら。
さっきの「塩」をつけて,ふーふーしながら食べたら,中はじゅわっと。
このお店ならではの「イクラ」
お皿にシャリ,その上にこぼれ落ちる醤油漬けのイクラ
口の中でプチプチ弾けます。
雲丹もまっさらのものを出して見せてくれました。
「おがわの生うに」,これ,知ってます,間違いなく美味しいやつ!
こちらも軍艦ではなくて,シャリの上に乗せて,刷毛醤油で
うわぁ,こんなに美味しい食べ方があったんですね!ってくらい,口に入れた時,嚙んだとき,飲み込むときで,香りも3段階くらい変わるのがわかります。こりゃ,すごいもの食べちゃったな。
「穴子は,どうやって,召し上がります?」と大将
タレと塩が選べるのですが,せっかくなので,身の美味さが直に伝わる「塩」で,穴子の白焼きのにぎり。柚子の香りも。
濃厚で上品な甘みの卵焼き
かんぴょう巻きです。自分で巻くという,ちょっと楽しい食べ方。
みずみずしい干瓢も美味しいけれど,海苔が美味い。
わかりました。さっきのイクラもウニも,軍艦にしなかった意味が。
美味しいものを美味しい食べ方で,食べさせてくれるこのホスピタリティ。
なんだか楽しくなってきちゃったぞ。
こちらは,大将が巻いてくれています。
「はい」と渡されたのは,鉄火巻き。
このバランスですね,美味しい。
茶碗蒸し
具だくさんです。
意外とあっさりしていて,ペロッと食べられます。
抹茶で一息ついてからの,
破壊力のある中トロ。はぁ〜幸せ!
「鮨しいな」は,基本1万5千円のおまかせコースのみですが,お好みで握ってもらうことも可能です。
もちろん,苦手なものも聞いてくれるので,好きなネタだけ食べることができます。
お寿司だけでなく,気がつくと美味しい天ぷらもそうですが,和食をまんべんなく網羅して,お客さんを楽しませてくれる工夫がそこここに。
大将とスタッフの皆さんの,ワザと知恵と経験がバランスよく融合しているのを感じました。
デザートは,みずみずしい柿とシャインマスカットでした。
美味しかったなぁ。大将とのお話も面白くて,とても楽しい時間になりました。
僕が食べ終わる最後の方に,カウンターに座ったお客さんが「ウワサを聞いてやってきました。」と言っていたので,どうやらそんなお客さんが増えて,予約がとりにくくなる予感。
駅近で,便利な場所にあるので,予約してから行くことをオススメします。
美味しくて楽しい時間でした。ごちそうさまでした。
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